グランツール(ツールドフランス・ジロデイタリア・ブエルタアエスパーニャ)を生放送で見るには?

グランツールの視聴方法&楽しむ方法

当サイトに訪れている方は自転車に乗っている方がほとんどだと思います。通勤で乗っている方、趣味で乗っている方、ガチで乗っている方などなど人それぞれ色々な楽しみ方があると思います。

 

基本的に乗って楽しんでいる方が多いと思いますが、見て楽しんでみるのもどうかな?というご提案です。

 

 

Wiggleでもある意味お馴染みのサイクルロードレース

(年々規模は縮小傾向?のような気もしますが)Wiggleではサイクルロードレースの中で最大のイベントでもある、グランツールには特別なバウチャーやキャンペーン、セールなどが開催されることがあります。
Wiggleのセールの時期を読んでお得に買い物をしよう!

 

こういったイベントで自転車パーツをはじめ、アパレル、完成車などを購入するのもいいですが、そのキャンペーンが行われている対象のレースを観戦して楽しんでみるのもいいと思います。

 

そんなわけでグランツールを楽しむための情報をまとめてみました。

 

私自身ロードレース観戦歴は4、5年でまだまだですが、ロードレース好きの方とはおいしいお酒が飲めるくらいには語らうことができると思います。

 

 

1.グランツールを生放送で視聴する方法

1-1.生で見れるのは「J SPORTS」のみ(独占放送)

グランツールをはじめ、サイクルロードレースを見るにはほぼ一択で「J SPORTS(ジェイスポーツ)」に加入することです。(グランツールはJ SPORTSの独占放送)

 

現状日本ではマイナースポーツなので地上波では放送されていません。

 

 

1-2.J SPORTS契約料金は?

月額2,469円(税込)※2015年8月現在
+スカパー!基本料421円がかかります。

 

また、加入料として初月のみ別途3,024円が必要になります。
※キャンペーンによりWEBからの申し込みで1,000円割引あり!
※その他視聴方法・プランにより料金は異なります

 

詳しくはこちら

※ページの下に移動します

 

1-3.J SPORTSを見るために必要なものは?

J SPORTSはスカパーのBS放送、またはケーブルテレビで視聴できます。(CS放送のスカパー!プレミアムでも視聴可)
また、スカパー!オンデマンド(J SPORTSオンデマンド)によるスマホ・PC・タブレットでの視聴も可能です。

ケーブルテレビの場合は地域によって見れない場合もあるので事前にチェックしておきましょう。見れる場合は加入中のケーブルテレビに申し込むことで見られます。
J SPORTSを見れるケーブルテレビ局一覧

スカパーを見るにはBSデジタルチューナー内蔵テレビ(またはBSデジタル内蔵レコーダー)とBSデジタル対応アンテナが必要になります。

 

確認方法

B-CASカードの挿入してあるテレビ(またはレコーダー)でBS(ch.245)チャンネルが映るか確認。映れば見られます。
※未加入段階では「******(確認中)」と表示

 

詳しくは契約の手順の中で確認できるので進めながらチェックしてみて下さい。
スカパー!

 

2.J SPORTSの視聴料金は?

2-1.J SPORTS契約料金

視聴コース J SPORTS 1+2+3+4
視聴方法 テレビ
月額料金 2,469円(税込)

 

忙しくて家で見られない方は・・・
視聴コース J SPORTS LIVE+オンデマンド
視聴方法 スマホ・PC・タブレット
月額料金 2,469円(税込)

スカパー!オンデマンド

 

新しく始まったJ-SPORTSオンデマンド

視聴コース 総合パック・サイクルパック
視聴方法 スマホ・PC・タブレット
月額料金 総合パック2,592円(税込)・サイクルパック1,944円(税込)

J SPORTS オンデマンド

「J SPORTS オンデマンド」はジャンルを絞ることで安く視聴できます。
ジャンルパックは「サイクルロードレース」「サッカー」「ラグビー」「モータースポーツ」の中からいずれか一つを選択します。総合パックはこれら4つに加えその他スポーツ観戦が可能です。サイクルロードレースしか見ないという方には「ジャンルパック(サイクルパック)」がおすすめです。

 

他にも13〜25歳の方はU25割で半額で視聴可能なので、お子様がいる世代の方や対象年齢の方はかなりお得なサービスになっています。

 

さらにココがすごい!

単純に価格だけ見てみてもお得なプランが存在する「JSPOオンデマンド」ですが、それだけではありません。サイクルロードレースファンとして最大の魅力はメインカメラの他に、最大で6台のサブカメラに自分で画像を切り替えることができる点です。

 

見たい選手がいる集団を追いかけたり、逃げ集団を追いかけたり、先回りして様々な撮影方法を試みている現地カメラマンの姿など裏事情が見えることもあります。笑

 

※カメラ6台のチャンネル切り替え可能の配信は2015年ツールドフランスからの導入でしたが、今後のグランツールでも同様に配信されるのかはわかりません。詳しくは上のバナーから公式ページをチェックしてください。

 

テレビでもスマホ・PCでも見たい人は・・・

スカパー!でJ SPORTS全4チャンネル契約後、オンデマンドに申し込みするとスカパー!オンデマンドは通常2,469円が1,080円で見れるようになります。

 

両方契約することになるため、スカパー!オンデマンド分は高くつきますが家ではテレビ、出先ではスマホやタブレットでの視聴も可能になります。

 

2-2.キャンペーン情報

スカパー!WEB割

WEBからスカパー!へ新規加入すると、加入翌月に1度だけ1000円割引が適用されます。
※プレミアムサービス・プレミアムサービス光、スカパー!オンデマンドはキャンペーン対象外
WEB割

 

2週間無料体験

B-CASカード1枚につき1度のみ2週間だけ無料で好きな番組が視聴できます。
※グランツールを無料視聴で見ようと思うと2週間では足りないので全部を見るにはお試し視聴後契約する必要があります
※また、無料視聴はスカパー!のみです。スカパー!オンデマンドでは利用できません
まずは無料で2週間試してみる

 

2-3.安く見るコツ

必要な期間だけ契約する。
例えば、今回紹介しているグランツールの3戦を観戦するなら開催期間の1ヶ月間だけ契約するのがおすすめです。

 

  • ジロ・デ・イタリア:5月上旬頃
  • ツール・ド・フランス:7月上旬頃
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ:8月下旬頃

 

スカパー(J SPORTS)はひと月単位での契約になるため、見たい番組が放送される期間だけ契約すると費用を抑え、安く見ることができます。

 

1年以内の再契約なら入会金がかからないため、グランツールだけを毎年見るということであれば入会金がかかることはありません。

例:ブエルタ9月下旬に終了 ⇒ 翌年のジロ5月上旬に契約
※1年経っていないので入会金不要

 

2-4.どれか一つを見るなら?

グランツールのどれか一つを見るなら、ツールが一番見やすいとは思います。放送時間も長く、番組内でも視聴者の参加型の企画が毎年行われており、楽しみやすいのではないかと思います。

 

また、近年は漫画「弱虫ペダル」とのコラボ企画が組まれたり、初めてのサイクルロードレース観戦でも見やすいのではないかと思います。

 

(個人的な意見になりますが)面白さで言えばジロやブエルタが勝ります。ステージレースの華は山岳とTT(タイムトライアル)にあると思いますが、山岳が主体のコースレイアウトや山岳TTが設定されたり、見る分にはツール以上に楽しめるのではないかと思います。

 

やはり、勝負が、そして総合順位が一番激しく変動するのは山岳ステージとTTです。総合上位勢の熾烈な戦いがたくさん見れるジロやブエルタはかなり面白いです。

 

また、「ツール」と「ジロとブエルタ」の最大の違いはボーナスタイムにあります。
「ツール」にはなくて、「ジロとブエルタ」にはあります。
※2015年のツールはボーナスタイムがあります

ボーナスタイムとは?
1位から順に設定されている時間短縮のボーナス。ボーナスタイムが-8秒ならトータルタイムから8秒マイナスされる。

つまり、同タイムでゴールしても1位と2位で秒差がつくためツールでは流して入る場面でもジロやブエルタでは必然的に争いが勃発します。毎ステージゴール前で戦いが繰り広げられるのは見ていて飽きません。また、調子のいい選手がゴールを取るので今後のレースも予想できたり面白くなります。

 

現に私はここ数年で言えばブエルタが一番面白いんじゃないかと思っています。

 

※ただし、結局のところは出場選手による部分もあるので好きな選手がいるならその選手が出場する大会を視聴するのが一番いいと思います。また、近年の傾向として山岳以外でもレースが動きやすいため正直どのグランツールも面白いと思います。

 

注意?

また、ツールやジロは年内、または翌年にDVD化されますが、ブエルタは需要が少ないのかあまりDVD化はされないのでしっかりと観戦したい方はブエルタは契約して見た方がいいと思います。

 

ここ数年のブエルタはDVD化されないのが残念なくらい面白いです。

 

2-5.その他観戦方法

スポーツバー

「J SPORTS」を放送しているスポーツバーなどでお酒を飲みながら観戦も良いでしょう。ツール期間中などは毎年ブリティッシュパブ「HUB」とのコラボイベントもやっています。行ったことはありませんが、行ってみたい。

 

現地観戦

なかなか難易度が高いですが、現地に出向いて現地観戦。
ただし自転車は平均40km〜50km、速い区間では70kmものスピードで走行しているため、一瞬しか見れません。周回コースなら何度も見れますがそういったコース設定はグランツールでは少ないです。

 

Twitter

J SPORTSでは番組のハッシュタグ「#jspocycle」などで観戦者が実況してくれている場合もあるのである程度は追っかけることができます。

 

3.観戦を楽しむための予備知識

3-1.勝敗の決まり方

各ステージの順位と全ステージ合計タイムでの順位。
グランツールのようなステージレース(数日間に渡るレース)は1日勝ったから優勝ではありませんし、一番勝利を重ねたから優勝ではありません。

 

最終ステージまでのトータルタイムが一番短い人が優勝です。
各ステージの戦いと総合の戦い、2つの戦いがあります。

 

3-2.リーダージャージ

勝敗の決まり方に続く部分で、現在のプロトン(集団)でのリーダーを示すジャージがあります。

 

ツール・ド・フランスで言えば・・・

  • マイヨ・ジョーヌ(イエロージェージ):総合1位
  • マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(水玉ジャージ):山岳賞
  • マイヨ・ヴェール(グリーンジャージ):ポイント賞
  • マイヨ・ブラン(ホワイトジャージ):新人賞(25歳以下の1位)

これらのジャージを最終日に着ている方が各賞のトップです。
※正確には最終日ゴール後

 

ジロにもブエルタにもこの4賞ジャージが用意されています。基本的に同じですが、名前や色は各レースによって違います。

 

また、ジャージはないですが、1日のレースで一番果敢に動いた選手に敢闘賞として赤ゼッケンが贈られます。さらに最終日には大会全体で最も果敢な走りをした選手1人に「スーパー敢闘賞」が贈られます。

 

3-3.有名な選手・近年の有力選手

かなり独断と偏見でピックアップしますがグランツールで言えば・・・
スペイン三人衆の

  • アルベルト・コンタドール
  • アレハンドロ・バルベルデ
  • ホアキン・ロドリゲス

 

この三人はそれぞれの特徴から「エル」の名を付けられたりしています。

  • コンタドール:エル・ピストレロ(ガンマン)
  • ロドリゲス:エル・プリト(葉巻)
  • バルベルデ:エル・インバティド(無敵)

※「エル」は英語で言うところの「The」みたいな意味らしいです

 

  • クリス・フルーム
  • ヴィンチェンツォ・ニーバリ
  • ナイロ・キンタナ

この辺りが総合最有力ですね。

 

今後はクヴィアトコウスキー、アルやピノなんかも成長に期待です。

 

 

特に昨年のグランツールでの活躍が目立った4人。
コンタドール・フルーム・ニーバリ・キンタナは最注目です。

 

解説者に「コンフルニーキン時代」と言わしめた今後のロードレース界を引っ張る4人ですね。(コンタードールは2016年の引退を示唆していますが・・・)
※それぞれの頭文字をとってのコンフルニーキンです

 

総合(マイヨジョーヌ)争いの話ばかりになりましたが、他にも各ステージでのスプリンターや逃げの展開。ポイント賞・山岳賞・ヤングライダー賞など様々な争いがそれぞれに繰り広げられます。

 

スプリント争い(ここ最近はスプリンター最強の座はマーク・カベンディッシュからマルセル・キッテルに移行している感じ)とポイント賞(ペーター・サガン)はだいたい予想ができますが、山岳賞やヤングライダー賞は状況によって大きく変わるため予想がつきにくいですね。

 

観戦しながら楽しみましょう!

 

往年のレース映像をいくつかピックアップしました

 

 

 

 

3-4.日本人選手にも注目

ここ数年でツール・ド・フランスをはじめ、グランツールにも日本人選手が当たり前のように出場するようになりました。時には数時間に渡り国際放送を日本人選手が独占なんてこともあります。

 

有力選手だけでなく日本人選手の活躍も注目して見るとより楽しめると思います。

 

いつか日本人選手がステージ優勝を取る日がくるかもしれません。そして、その歴史的瞬間に立ち会えるかも。

 

3-5.レースの楽しみ方

正直楽しみ方なんていうのは人それぞれにありますし、全部紹介しようと思ったらとてもじゃないですがまとめ切れません。

 

あえて、3つほど挙げるなら・・・

  1. 紳士のスポーツ
  2. チームスポーツ
  3. 敵の敵は味方

ってところでしょうか。(なぜこの3つなのかはわかりませんが、パッと思いついたので・・・)

 

紳士のスポーツ

紳士協定や暗黙の了解と言われるようなルールが多数存在します。正式ルール外のルールですね。

 

自転車にはこの暗黙のルールは非常に多くありますが、「ロードレース(自転車競技)」の「暗黙の了解」の項を見てみるとロードレースがどんなスポーツかわかるかと思います。

 

ただし、近年のレースを見ているとこの暗黙のルールも少しずつ壊れつつあるように思います。良くもあり、少し寂しい気もします。

 

チームスポーツ

チームはあっても結局は個人スポーツと思っている方も多いと思いますが、完全にチームスポーツです。エース一人のためにアシストがいると言ってもいいでしょう。(特にグランツールは)

 

単独で逃げていてもチームの戦略であることが基本です。各チームがそれぞれに色々な思惑のもと作戦を実行しています。

 

敵の敵は味方

少年漫画ちっくで心躍る部分ですが、利害関係が一致すれば時に敵は味方になります。

 

状況によって敵にも味方にもなる。昨日の敵は今日の友なんてこともありますし、数分間の間で敵にも味方にもなります。

 

状況は目まぐるしく、たえず変化するので面白い。

 

3-6.解説が面白い&為になる&質問できる

レースだけでなく、実況・解説が面白いです。

 

自転車ネタがメインなため、最初はなかなかついていけないかもしれませんが、とにかく解説・実況が緩くて面白いです。

 

「こんなこと言って大丈夫?」というのも衛星放送ならではなのかもしれません。

 

面白さという意味では個人的に「栗村さん&サッシャさん」の「我らコンビ(我らワールド)」はかなりイケテルと思います。もちろん他の実況・解説者もわかりやすかったり、時にすごく勉強になることも教えてくれます。それぞれの実況・解説者に色があって楽しめます。

 

放送時間中にTwitterで専用のハッシュタグなどを付けて質問することもできるのでロードレースに関すること、トレーニングに関すること、またはそれ以外のことなど色々質問してみるのも良いでしょう。

 

最後に

長々とグランツールについて紹介しましたがちょっと長くなり過ぎてしまいました。もしここまで読んで頂けたのならお疲れ様でした。

 

まだまだ書き切れないほどの魅力のあるスポーツです。自転車乗りであれば楽しめること間違いなし、というかより自転車を好きになるんじゃないかと思います。

 

純粋にロードレース観戦を楽しむも良し。ローラー台など室内トレーニングのお供にするも良し。

 

2週間の無料視聴もできるので是非一度観戦してみることをおすすめします。